看護師が注射器で採血する際は、はじめに採血の指示書をチェックし手洗いを行います。
次に患者さんに対して採決の目的などを説明します。採決前にはスムーズに実施できるよう、必要な物品はあらかじめすぐに使用できる状態にしておくのがベストです。
血管探しでは、なるべく真っ直ぐ走っている血管を見つける事がコツと言えます。
もし自信がない場合は、駆血帯を巻いた上で直接血管を触って血液の走行具合などをチェックして、針を刺す箇所を特定します。
注射を打つ場所を消毒し、乾いた事を確認したら皮膚に対して約15度の角度で針を刺して採血を始めます。
この際、患者さんに痛みやしびれがないか確認します。
採血では、穿刺部がずれないように固定してゆっくり血液を採取していく事が重要なポイントです。
必要な血液量を採り終えたらホルダーから採血管を抜いて、駆血帯を外します。
針を抜く場合は消毒綿を用いて刺した場所を抑えながら抜き、最後に完全に止血されているかなどを確認して終了です。
一方、採血での注意点としては、完全に止血ができていないと内出血を起こす可能性があります。
そのため患者さんには、数日ほどで吸収される旨を伝えておく必要があります。
その後は経過を観察するという流れになります。
また採血において注意しておくべき点としては、しびれが起きる可能性があるという事です。
もし神経損傷によるしびれである場合は、状況を把握した上で看護師自身で判断せずに医師に報告して診てもらうのが最善の対応となります。